ノートを有効に活用した学習で学力アップ!
秋もしだいに深まってきました。これから晩秋にかけては、さわやかで快適な日々が続き、何をするにつけても能率が上がります。ここで行動のギアをあげて有意義な秋を満喫しましょう。勉強面でもひと工夫をし、一段上の学力へとステップアップを図りたいですね。
そこで今回は、学校や塾で使用しているノートの活用法を見直し、やった勉強が確実に成果につながるような流れを築く方法を、みなさんと一緒に考えてみようと思います。みなさんはわが子が使用しているノートにどれぐらい目を通しておられますか? ノートを見れば子どもの勉強の実状がほぼ把握できます。お子さんが4~5年生ぐらいまでは、勉強を本人任せにすると、非効率で成果の得られない勉強を繰り返すことになりがちです。勉強の独り立ちに向けて、今は上手に大人がサポートしてあげるべき年齢期です。やったらやった分だけ力がつくことがわかると、子どもは自信とやる気を高めます。好循環の連鎖が生じるのも夢ではありません。
では、お子さんに声をかけ、学校や塾で使用しているノートを一緒に点検してみてください。ノートでチェックしておきたいのはつぎのような点です。なお、塾の指導法はいろいろでしょうから、あてはまらないものはチェックから外してください。ノートの使用が少ない指導形態の塾に通っている場合、プリントへの書き込みや記入の状態も点検したいですね。
1.授業での先生の板書の写し → ちゃんと授業を受けているか
2.テキスト(プリント)の練習問題の取り組み → 必要な問題をやっているか
3.やり終えた問題の〇×チェック → どれぐらいわかっているか
4.間違えた問題のやり直し → 理解に向けて決着をつけているか
5.テスト前のまとめ学習の取り組み → テストへの備えをしているか
6.副教材や補助プリントの取り組み → 基礎を固める勉強をしているか
どうでしょう。板書は、指導する先生が工夫を凝らして単元の重要事項をわかりやすく説明したものです。これもろくにノートに書き写していないようでは、授業を受けた意味が薄れます。テキストやプリントの課題にちゃんと取り組み、〇×でわかっているかどうかチェックし、さらには間違った問題のやり直しをする習慣が根付いているかどうかで、学力のつきようはずいぶん違ってきます。また、単元のまとめをしてテストに臨んでいれば、そんなにがっかりするような結果にはならないものです。そういう取り組みが定着しているでしょうか。これもお子さんのノートを見ればわかります。
受験生活で避けたいのは、間違った勉強法をいつまでも続けること。入試までの期間は長いようで案外短いものです。少しでも実のある勉強法にたどり着き、それを継続していきましょう。前述のように、4、5年生のうちはまだ妥当な勉強法を自分で見出すのは無理でしょう。それまでは保護者がお子さんのノートチェックを通して学習の状況を把握し、ほめたり、激励したり、アドバイスしたりを根気よく繰り返すことをお勧めします。とかく命令口調になりがちな保護者は、お子さんとの距離感を意識し、お子さん自身の主体的な取り組みを尊重するようご配慮ください。

子ども、特に男の子は気が変わりやすいし、根気よく努力を継続する姿勢を欠いているものです。つい、叱って無理やりやらせたくなります。しかし、私の知る限り、大学、社会人までのスパンで子どもの成長を見通すと、辛抱強く子どもの努力を引き出すような接しかたをした保護者の子どものほうが、高い次元の学力に到達しています。親の辛抱強い見守りとサポートは必ず報われます。
4、5年生のころまでは、わが子のノートを見ては嘆く保護者が後を絶たないものです。しかしながら、6年生になると保護者の我慢強いサポートが次第に報われるようになっていきます。以下は、ある女子受験生が入試後に紹介してくれた勉強法です。彼女は受験校のすべてに受かりましたが、うまくいけば子どもが自分でよいノート利用法を編み出すようになることがわかります。
私のおすすめ勉強法
一つ目は、ノートを工夫するということです。ノートは意外と重要なもので、ただひたすらノートに書いているだけでは覚えにくいものです。しかも、後で見たときわかりづらかったりします。私はそんなノートを改善するために、間違えたものを重点的に書く、「まちがいノート」の書きかたを工夫しました。まずノートのページを左右に分けて、左に問題を書き、右にその答えを書きます。すると後からの見直しもしやすく、自分が苦手なところもよくわかるようになります。
二つ目は、問題を一度したからといって安心しないようにするということです。脳というのは、何度も目にするものは重要だと認識し、覚えやすくなるそうです。私のおすすめする覚えかたは、夜何かを覚えたら朝確認して、忘れていたものは覚え直し、夜寝る前にもう一度確認する方法です。このように何度も見ると、脳がその情報を重要性が高いと認識してくれます。
三つ目は、復習はただするだけでなく、間違えたところをしっかりと直すということが重要です。これは、一つ目と二つ目に通じるところがあります。間違えたということは、ケアレスミスを除けばほとんどが重要な点を忘れたのが原因だと私は受け止めています。ですから、そのままにすると忘れたままになってしまいます。何度か経験したことですが、十分な復習ができなかったときに限って間違えたところがテストに出て、あせることになりがちです。入試ではあせりは禁物なので、そういうことにならないためにも、間違い直しの復習はしっかりとしたほうがいいと思います。
上記は、表記上の配慮以外はほとんど受験生の書いた文をそのままご紹介したものですが、こうしてノートに自分なりの工夫を加え、成果の上がる勉強にたどり着ける子どももいるのですね。まずはお子さんのノートの現状を点検し、問題点について話し合い、よいノートづくりを通して勉強の改善を図ってみてはいかがでしょうか。お子さんが自分なりにノートづくりを工夫するようになると、勉強も地に足のついたものへと変わっていきます。がんばってください。

