書籍「知識・技能・教養を育むリベラルアーツ 〜公立高校社会科入試問題から読み解く社会の姿〜」をご紹介

ここでは、小宮山博仁氏の著書『知識・技能・教養を育むリベラルアーツ ~公立高校社会科入試問題から読み解く社会の姿~』をご紹介します。

本書は、公立高校の社会科入試問題を素材にしながらも、主読者を大人と想定し、社会に出てからも役立つ能力とはどのようなものかを読み解く内容となっています。切り出す視点は多岐に渡り、日本文化や歴史、政治、経済、そして未来の社会などから78のテーマを取り扱い、「世の中を知るための学び」のあり方を探ります。

例えば、文化的背景から「梅」と「桜」の違いを考察する問題では、歴史や風習にまで触れ、物事の奥行きを理解する力について述べています。チョコレートのフェアトレードに関する問題では、世界の貧困問題や不平等を考える場面も描かれています。

 

これらのテーマを通して、自分の生活と世界がどのように繋がっているのか、そこに潜む問題をどう解決するのかについて、考えるきっかけを提供しています。

単純な社会科の入試問題のはずが、これからの時代に必要な「社会を知る力」、「協働的な学び」を育むことの重要性を再認識させられる一冊となっています。