大阪に本社を持たれている(株)イングの青木辰二代表が
平成19年4月〜平成20年9月の間に産経新聞夕刊に連載
されましたコラムを毎週水曜日に1本ずつご紹介します!
是非、子育ての参考にしてみてください!


2016.02.03 英語力!

 小学校での英語教育の実施には賛否両論あります。「英語よりまず国語をしっかり学ぶべきだ」という意見もよく聞かれます。たしかに「国語力」はすべての教科の基礎となる大切な力ですが、国語と英語の二者択一にする必要があるでしょうか。

 脳科学者によると、脳の大部分は9歳ごろまでに形成されるそうです。小さい子供の脳はさまざまなことを吸収する力を持っています。「英語を勉強しすぎて国語ができなくなった」というようにはなりません。

 幼い時期に、親が美しい日本語を読み聞かせることは、とても重要です。同じくこの時期に、ネイティブの外国人から生(なま)の発音を聞くことは、英語学習において貴重な経験となります。

 英語は日本語より「音声」の数が非常に多く、また日本語と異なるため、「聞く」経験を積まないと、聞き取れるようにはなりません。文字を読んで問題に答える能力だけでは、実際には役に立たないのです。

 イングで、ネイティブの英語講師から学んでいる子供たちは、外国人に違和感なく自然に英語で話しかけます。

 私たち大人(親)は、「実際に活用するための学習」という視点を持って、子供たちの教育を考えるようにしたいものです。

<2008年3月21日 産経新聞 夕刊>

 

2016.02.10 判断力・決断力!

 イングの小4〜中3の生徒に「将来、なりたい職業を決めていますか」と尋ねたところ、「決めている」「だいたい決めている」と答えた生徒は小学生で77.7%、中学生では58.6%に留まりました。

 小学生は、限られた経験や情報から、あこがれの職業を決めています。それに対して中学生は視野が広がり、多くの情報に触れ、職業体験などを通してじっくり考える時期を迎えているのかもしれません。

 決断する練習は、家庭でもできます。たとえば家族旅行の計画を立てさせてみるのもその一つでしょう。家族ひとりひとりの希望を聞き、それを実現するためにいろいろな情報を調べて目的地を決める。交通手段や予算・所要時間なども考慮に入れてスケジュールを組んでいく。

 その過程で、さまざまな角度から検討し、情報を集めることの大切さや何を基準に決断すればいいのかなど、学べることが多くあります。

 私たち大人(親)は自分の考えを子どもに押しつけてばかりではなく、時には子ども自身に決断させる。頭ごなしに反対するのではなく長い目で見て、いい判断ができるように導いてやる。そんな心のゆとりが必要ではないでしょうか。

<2008年3月28日 産経新聞 夕刊>

 

2016.02.17 文武両道!

 スポーツと学業の両立をあらわすときに、よく「文武両道」という言葉を用います。新しく中学校や高校に進学する子供たちも、勉強やクラブ活動への期待で胸を膨らませていることでしょう。

 「クラブばっかりやってないで、勉強しなさい!」。子供にこんな言葉をかけることはありませんか。「運動」と「学業」は互いを阻害するものではありません。むしろ、互いを伸ばしあう関係にもなります。

 スポーツにせよ、勉強にせよ、大切なのは自主的に取り組む姿勢です。たとえばスポーツで、監督やコーチに言われるまま練習を「やらされる」だけでは一流選手になれないでしょう。自分で考え、能動的に「やる」選手が伸びていくのだと思います。

 勉強も同じです。自分で目標を決めて「やる」段階に変わると、成績がぐんぐん伸びてきます。

 中学3年生の夏までクラブを頑張った生徒が、秋以降成績をぐっと伸ばしてくることは、よくあります。逆にあまり真剣にクラブをやっていない生徒は、クラブをやめて時間が増えたはずなのに成績は上がらないということもあります。

 私たち大人(親)は、スポーツや学業を通して子供たちの「やる」姿勢をはぐぐみたいものです。

<2008年4月4日 産経新聞 夕刊>

 

2016.02.24 子供からのメッセージ!若者のモラル!

 今回は、高校3年生S・Y君の声を紹介します。

 「今、若者のモラルを大人は非難する。しかし、非難している大人も大して変わらない。なのに大人はそれが当たり前と思っているらしい。常に批判や非難の的は若者へ向けられている。(中略)

 若者にしか分からない別の世界がある。その世界を理解しようとしない大人はただ非難するだけが大人の役割と思い込んでいるのかもしれない。若者に対する考えを変えるのが難しくなっているのだろう。何しろ、どっぷりと昔からの観念にいつのまにか浸かってしまっているからかもしれない。(中略)

 モラルは気持ちが大切だ。大人は子供の気持ちを理解しないまま、決められたことを『こうあるべきだ』と言うだけである。だから、子供が『なぜ』と疑問を持っても、大人はその理由を考えず疑問を解決しようともしない。子供たちの考えようとする意思も失わせてしまう。

 大人は自分に対するモラルをなくしているのかもしれない。なのに、若者をどうこうと言う。私は自分を知ることから、他人を理解する気持ちを持ち、広い気持ちを持つようになろうと思う」(原文一部改)

 私たち大人は、この声の意味について考えようではありませんか。

<2008年4月11日 産経新聞 夕刊>

 




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